磁気テープにバックアップデータを保存し、それを日々遠隔地に外部保管することで、最低限企業が事業を継続するのに必要な代替のきかないデータは担保されます。これは、コストもあまりかからないので、まずはこれから災害対策をはじめる企業が多いと思います。しかし、自社で事業継続計画を策定していくなかで、優先順位の高いシステムについてはRTOを出来るだけ短縮することが求められてくるなら、これだけでは不十分といわざるを得ません。リストアするバックアップ用のシステムを調達し、業務を継続する場所を確保しなくてはなりません。仮に5日でシステム機器類が調達できたとして、同じ頃に場所も確保できたとしても、磁気テープからリストアしシステムを復旧させるにはそれからおそらく丸1日はかかるのではないでしょうか。さらに、システムダウンの間に伝票など手作業で処理していた分をデータ入力する作業に、データ量にもよりますが止まっていた期間程度かかるとして5日。重要なシステムの復旧に合計11日かかることになります。バックアップシステムを予め用意していれば、システムが止まっている期間はそれだけ短いのでデータ入力が必要なデータ量も少なくなり、結果として大幅にRTOを短縮することが可能です。そうは言ってもリストアとデータ入力で2日程度はかかるのではないでしょうか。
業務の重要度にもよりますが、1日で復旧しなくてはならない、半日で復旧しなくてはならない、さらに1時間で復旧しなくてはならないというシステムに関しては、ネットワークを介して遠隔地に設置したストレージにミラーリングすることが必要になってくるでしょう。
それには、CPU(中古でも以前使用していたものでも良いと思います)、ディスク装置、通信機器、そしてネットワーク回線が必要になってきます。もちろん、それらを常に稼動させておく施設があることが前提です。当然、磁気テープを外部保管するコストに比べ、数十倍のコストがかかってきますが、システムダウンすることによる機会損失、ステークホルダーからの信用失墜、株価下落などを鑑みると、高くはないとも考えられます。それぞれの企業によって使える予算は異なるでしょうけれど、被災した場合の損失を算出し、それを鑑みて真剣に検討することが必要になってくるでしょう。
また、ストレージのバックアップについては、「誰かに任せておけないストレージ」というブログに詳しいです。
http://d.hatena.ne.jp/macks0611/
ストレージの立ち上げから災害対策まで記載があり、大変参考になりました。
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