9.11同時多発テロ事件では、日本企業も多く被災しました。その中で、富士銀行も大きな被害を受けた一社でした。この銀行は当時世界貿易センタービル第2ビルにオフィスを保有しておりました。
93年に世界貿易センタービルで爆弾テロが発生し、その後ビルが災害にあった場合の行員一人一人の行動を具体的に示した詳細なマニュアルを作成の上、年2回以上の災害訓練を行っていたようです。実際に9.11同時多発テロに際しても、マニュアルに沿って、バックアップサイトにおいて業務を継続することが出来ました。
しかし、システムまわりを中心とした業務は復旧したものの、どうしても復旧の見込みがつかないものがありました。その一つが消失してしまった取引先と交わした契約書、融資の審査に使った調査データなどの「重要書類」と呼ばれているものです。その失われた文書類はファイル2000冊にものぼり、取引先に依頼して資料を送ってもらうなど、地道な復旧作業が続いていたとのことです。
重要書類については、耐火金庫に保管している企業も多いと思いますが、それでは全ての災害に耐えられないと思います。コンピュータデータのバックアップデータを遠隔地に保管するのと同じように、重要書類については電子化したのちにそのデータを遠隔地に保管することが必要であると思います。
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